「ローマ人の物語」

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)

ローマ人の物語 (1) ― ローマは一日にして成らず(上) (新潮文庫)

単行本は既に全15巻の刊行が終了している。文庫版は今31冊まで出ているらしく、これが単行本の11巻までに相当しているようだから、文庫版は42冊出る計算になる。今読んでいるのが25冊目。おもしろい。おもしろくないことが書いていない。
AMAZONのレビューを見ると、これは塩野さんの力によるところが大きいという。
自分は、ローマ史なんて高校の世界史でちょっとかじったぐらいだったが、こんなにおもしろいとは思わなかった。読みはじめたタイミングが自分にとって良かったのかも知れない。政治的なことを意識しはじめたからである。
また随所に現在のヨーロッパ文化の基礎がこの国にあることが示される。この国のどれが受け継がれていて、どれが廃れているのか確かめてみたいと思った。また、ローマといつもいざこざを起こしていたゲルマン民族や彼らの作ったドイツのことも知りたい。という具合に、いろいろな興味の始点にもなり始めていて、自分としてはとてもいい本に出会ったと思う。